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活動の記録

去る3月6日、JCN現地会議in岩手を、東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)主催のもと
いわて連携復興センター共催で「長期的な支援」をテーマとして開催させていただきました。
当日は約170名の方にお越しいただき、活発な議論の場となりました。


 

 第1部はいわて連携復興センター代表理事・鹿野のコーディネートで
「震災後に設立された団体」から報告いただきました。
おらが大槌夢広場代表・阿部氏は、復興に向けて「自分たちの特色は何か?」と協議を重ね、
「被災地が資源だ」というお考えにいきついたとのことです。
最初はそれを言ってもいいのかと迷いましたが、すべてなくした現実を受け止め、
多くのボランティアさんに対しての恩返しの意味も込めて、大槌の良さを知らせたいと考え
「復興食堂」を11月11日にオープン。
大槌の復興をめざし、取り組んでいます。


宮古災害復興支援活動チームM.A.D
代表・千葉氏は、宮古市災害ボランティアセンターで
活動した地元の若者と「自分たちの街は自分たちの手で復興させてやる」という熱い思いで
本チームを結成されました。社協と連携し、在宅被災者を全戸訪問し生の声を集めました。
今後の街を担っていく若者と子どもを重要課題にして様々な活動を展開しております。


SAVETAKATA
現地責任者の岡本氏は、関東圏の地元出身者と連絡を取り合い
支援活動を開始しました。IT関連の出身者も多く、企業と連携して「ITスキル講習会」
を開催するなど、外部支援者の「何かしたい」という要望と被災者との橋渡し役も担っています。
陸前高田は若者を呼び戻すために、いかに魅力ある街にするかが課題とされています。


進行の鹿野より、キーワードは「地元」。地域同士がさらに連携し、外部支援者ともうまく
つながりながら、復興に向かっていきたいという結びで終わりました。

 

 


第2部は日本NPOセンター田尻氏の進行のもと、中央共同募金会企画広報部主幹・田中氏、
復興庁岩手復興局参事官補佐・渡部氏、岩手県地域福祉課総括課長・小田原氏より、
それぞれの関連する情報提供をいただきました。また日本経団連事業サービス・長沢氏より、
今回の震災で企業による支援の全体概要の説明に加え、「今後も支援したいと思っている
企業はたくさんある。ぜひ有意義な交流を!」と呼び掛けられました。実は会場には企業の
CSR担当者様など約30名が「社会貢献実践講座」の一環でご参加いただいていました。

 



第3部では、各ブースごとにテーマ別交流会を開催しました。
企業とNPO等とのつながりを目的とし、テーマごとの活発な議論と、積極的な意見交換が
行われました。自由交流時間では名刺交換からはじまり、個別に具体的なつながりまでの検討がなされました。

 

 

終わりの挨拶としてJCNの栗田氏より3月30日に行われる「JCN設立一周年記念事業
『1年をむかえ、今後の被災者支援の在り方を考える(仮)』」のご紹介をいただき、
息の長い震災支援の必要性と被災地を応援し続けるという力強いメッセージが会場に送られました。
さらにいわて連携復興センター事務局長葛巻より長期的な関係作りのためには一方的な
つながりだけではなく相互をよく理解し、連携していくことの重要性の発信と御礼をさせていただきました。

 


 

会の終了後には懇親会が企画され約40名が「復興食堂」に介し、
今後の活動と連携に向けてざっくばらんに交流することができました。

ご登壇していただいた皆様はじめ、主催していただいたJCN様、ご協力いただいた
日本ファシリテーション協会様、アワープラネットティービー様、そしてご参加いただいた皆様、
本当にありがとうございました!