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研修報告


3/4(日)、仙台市にて「持続可能な“暮らしの足”を考えるフォーラムin東北2018」を開催いたしました。

主催は、持続可能な”暮らしの足”を考えるフォーラム実行委員会。私共いわて連携復興センターも実行委員として参画しています。

2回目となる本フォーラムは、前回、岩手・宮城・福島の3県ごとに開催しましたが、今回は、3県や他県(山形市)の事例を一度に聴ける機会として仙台にて実施し、企業・行政・NPO等、約80名の方にご参加頂きました。



はじめに、復興庁ボランティア・公益的民間連携班の武隈義一参事官より開会の挨拶の後、
特定非営利活動法人移動支援Reraの村島代表より、昨年度のフォーラムの報告がありました。

第1部では、
吉田樹 氏(福島大学 経済経営学類 准教授)
徳永幸之 氏(宮城大学 事業構想学群 事業プランニング学類 教授)
若菜千穂 氏(いわて地域づくり支援センター 事務局長)
の3名によるミニ講演、

第2部では、
後藤好邦 氏(山形市 企画調整課 課長)
長純一 氏(石巻市立病院開成仮診療所 所長 兼 包括ケアセンター 所長)
の2名と、コーディネーターとして、特定非営利活動法人いわてNPO-NETサポートの菊池事務局長も加わり、トークセッションが行われました。

第2部では、本フォーラムのテーマである持続可能な”暮らしの足”を支える機関・制度の「間」を、量・質・合理性だけでなく、「本当の豊かさ」を実現するための移動とは何か?をキーポイントに議論されました。登壇者からは、「暮らしの足」と言っても、単なる交通手段の足ではなく、公共交通、医療、福祉、地域コミュニティなど、様々な分野であったり、行政と住民であったり、様々な連携が必要であること。また、連携していくために、「強み・弱みをうまく癒合させる」「バラバラではなく、同じビジョンを共有・整理して始める」ことが大事であり、他機関や他分野が連携し取り組んでいくにあたり、「地域で困っている問題を行政課題に挙げていく必要性」が挙げられました。



参加者からは、
「福祉部門と交通部門の連携が大切であることを学んだ。」
「各アクターの認識共有、役割分担、責任などを検討することが必要だと思った。」
「住民が地域で本豊かに暮らしていくための地域公共交通の重要性を改めて考えさせられた。」
などの声が聞かれ、多様な分野の多様な立場が垣根を超えるための考え方や、課題を共有し、考える場になりました。

地域コミュニティの再構築・醸成を支援する際に上がる話題の一つにも「移動」があると思います。

いわて連携復興センターとしても、制度や事例紹介などの学ぶ機会を企画・提供しながら、地域で活動する方々のサポートをしていきたいと思っています。