HOME > 連携会議(県内) > 第5回JCN現地会議in岩手 (実施報告)

連携会議(県内)

11月6日、岩手県盛岡市にて第5回JCN現地会議in岩手が開催されました。
当日は201名の方々にご参加いただき、復興のこれまで、いま、これからを考える機会となりました。
皆様の日々の活動の賜物であり、ご協力に心から感謝申し上げます。

開会にあたってのあいさつは、JCNの世話団体でもある公益財団法人日本財団の青柳氏よりいただきました。
JCN世話団体を代表して、震災から2年目の中で、この現地会議を通して再度活動の資源を洗い出し
整理することの大切さをお話しいただきました。また岩手県復興局生活再建課の鈴木氏より、
本格的な復興はまだまだこれからであり、これまで以上にきめ細かな支援が必要になる中で、
NPOとの連携の重要性をお話しいただきました。


前後半2部構成にわけたうち、テーマ1では「ヒトの話」と題して人材に関する話題を取り上げました。
コーディネーターには共催である災害ボランティア活動支援プロジェクト会議の石井氏を迎え、
復興における人材の果たした役割や、その人材を集める手法、育成の仕組みなどを議論しました。
もりおか復興支援ネットワークの寺井氏は支援団体一般社団法人SAVE IWATEの活動報告とも絡めながら、
内陸部における支援策をお話しいただきました。岩手は面積も広く、被災の範囲もやはり大きい、
そんな中で復興はこれからであり、人はまだまだ必要であると訴えられました。
社会福祉法人釜石市社会福祉協議会菊池氏は、現地の社協として、自立度に応じた支援の有効性が話され、
その中で社協と他セクターの連携への道筋が説かれました。
NPO法人ETIC.の山内氏からは被災地外部の人材活用の仕組みや今後をお話しいただき、
被災地だけではない地域支援の枠組みの可能性が話されました。
NPO法人絆プロジェクト・三陸の佐藤氏からは現地の支援団体、NPOだからこそ活用できる
ネットワークや、活動の情報発信がタイムリーに行われることの重要性をお話しいただきました。


テーマ2では「カネの話」と題して、NPOの資金について、
これまで・いま・これからを考える機会となりました。
前段として認定NPO法人日本NPOセンターの田尻氏より、
NPOの資金の種類とその特性を体系的にご説明頂きました。

その後、復興庁の西田氏より復興予算の説明と、復興庁としてのNPOと復興予算の関わりなどを
お話し頂きました。
その後田尻氏をコーディネーターに迎え、各助成団体とのパネルディスカッションを行いました。
独立行政法人福祉医療機構坪井氏は、厳しい福祉課題に焦点を当てた助成を特徴としており、
申請の際の留意点などもお話しされておりました。
公益財団法人日本財団の青柳氏は今回の震災を寄附元年と位置づけ、寄附者の目が肥えており、
資金の出し手側は「中長期的なストーリー」を求めていると訴えました。
社会福祉法人中央共同募金会の城氏はいわゆるボラサポが変わっていくことを説明しながら、
地元に根差したあるいは関連の強い組織も応援していきたいとお話しされました。
一般財団法人地域創造基金みやぎの鈴木氏は資金の仲介役として活動する中で、団体の基盤強化が
非常に重要であることを見出し、助成先の基盤強化支援も並行して行うとご説明されました。


閉会のあいさつとして、いわて連携復興センター鹿野より、ちょうど1年前に行われた現地会議との差異が、
フェーズの変化として感じられ、復興がまだまだ続く中で、継続していくことにも意味があるとお話しさせて
頂きました。
閉会後には同会場にて自由交流時間が20分ほど設けられ、名刺交換の時間となり、
その後には懇親会を開催し、多くの方にご参加いただいたことで、つながる場も創出できました。

今後ともいわて連携復興センターは息の長い支援を掲げ、始まったばかりである復興にしっかりと携わって
いかなければならないと感じました。
皆様のご協力に心より感謝申し上げます。

※下記、TVニュースや新聞報道です。

●IBC岩手放送記事と動画(平成24年11月6日放送)
http://news.ibc.co.jp/item_18454.html

●盛岡タイムス Web News(平成24年11月7日掲載)
http://www.morioka-times.com/news/2012/1211/07/12110701.htm

●三陸経済新聞(平成24年11月9日掲載)
http://sanriku.keizai.biz/headline/468/

●岩手日報記事(平成24年11月7日掲載)