2025年8月5日・6日、奥州市が主催する中高生向け講座「協働のまちづくりアカデミージュニア」にて、講師の一人として参加させていただきました。 このプログラムは、市内在住または市内の学校に通う中高生を対象に、「自分の興味・関心」と「地域の課題や困りごと」をつなげて考えることをテーマに構成されています。未来の地域の担い手となる若者たちが、まちづくりについて主体的に学ぶ貴重な機会です。
▸「まちづくり活動の重要性」についてお話ししました
第1講の冒頭では、私から「まちづくり活動の重要性」をテーマに講義をさせていただきました。これまでの自身の地域活動や、NPOの現場で出会ってきた人たちのエピソードも交えながら、"地域に関わる"ということがどれほど柔軟で、多様な形で実現できるのかをお伝えしました。
高校生・中学生のみなさんが真剣に話を聞いてくれたのが印象的で、「何かやってみたい」という前向きな姿勢が伝わってきました。
▸多様な地域活動の紹介と振り返り
続く時間では、奥州市や地域で活躍されている団体・個人の皆さんから、実際の活動事例が紹介されました。
・特定非営利活動法人 YOUTH SDGs SIP
・奥州市地域おこし協力隊
・まちアカ修了生の皆さん
・北股地区振興会
・協働のまちづくりアカデミー10期修了生
・奥州市未来羅針盤課
多様な立場からの発表は、「まちづくり=行政やNPOだけがやるものではない」というメッセージが伝わる非常に良い内容でした。振り返りの時間では、参加者自身が感じた気づきや問いを共有し合い、これからの第2講に向けた視点を整理することができました。
翌日、8月6日[第2講]では、参加者が自分の「好きなこと」や「興味関心」を起点に、地域の困りごとにどう向き合えるかを考えるワークショップが行われました。
当日の講義だけで終わらず、「アイディアにして発表する」ところまで含めてプログラムが設計されていることが、この講座の大きな特徴です。若者の発想が、地域に新たな風を吹き込むことを期待しています。
▸若者が「まち」に関わるきっかけに
今回のアカデミーは、「何かを始めたい」と思っている若者たちにとって、非常に有意義な一歩となる場でした。参加した中高生のみなさんの柔軟な発想、地域の話を自分ごととして捉える姿勢に、講師としても多くの刺激をいただきました。
いわて連携復興センターでは、今後も地域の若者がまちづくりに関心を持ち、主体的に関わるためのサポートに取り組んでまいります。