12月2日、宮古市山口の山口公民館で、被災した住民の心のケアを目的にした料理教室が開催されました。
H28年度被災者支援コーディネート事業の一環で、
いわて連携復興センターが、宮古市育児サークル「ママ☆ハピ」様とNTTドコモグループ様のABCクッキング料理教室をおつなぎし、実現したものです。
この日は、
宮古市内の育児サークル「ママ☆ハピ」の皆さん17名とそのお子様7名が参加されました。調理室では、ママ達が、ABCクッキングスタジオの講師より、フライパン一つで手軽に美味しくできる煮込みハンバーグやスープ、手作りドレッシングのサラダの作り方やコツ、微妙な火加減などを教えていただきました。
隣接する和室では、NTTドコモの社員さんが、一緒に遊んでくれたので、お子様もお利口さんにママを待っていれました。
これまで、様々なイベントの話はきていたものの、乳幼児を育てているママ達には、
ママが講習やセミナーに参加している間、子供を保育してくれる環境が整っていないと(かつ目が届くところに子供を置いていないと)イベントに参加するのが難しいという課題がありました。
今回の料理教室では、調理室の隣に赤ちゃんたちを保育していただける環境が整っていたので、
ママさんたちも安心して料理教室に参加が出来ることになりました。
参加されたママさんからは、
「毎日のお料理に役立つポイントを学びながらも、
お母さんたちのコミュニティの場として素敵なひとときとなりました。感謝申し上げます」
「保育環境も整っていたので、久々にリフレッシュすることができました」など嬉しい感想も聞かれました。
震災からもうすぐ6年が経ちますが、被災地では災害公営住宅の建設の遅れもあり、まだまだ仮設住宅での生活を余儀なくされている方もいらっしゃいます。変化する被災地の声に耳を傾けながらも継続的に被災地の復興支援に取り組む企業様の思いとリソースを地域につないでいきたいと思います。
いわて連携復興センターと同じ「きたかみ復興支援協働体」の構成団体である
社会福祉法人北上市社会福祉協議会さんでは、27年4月から施行される
生活困窮者自立支援法に向け、市の委託を受けて10月1日より、
市総合福祉センター内に「暮らしの自立支援センターきたかみ」を開設されました。
陸前高田市の復興支援団体である一般社団法人SAVETAKATAさんでは、
この度7号目となる「陸前高田市復幸マップ」を発行されました。
このマップは震災後、市内の店舗がさまざまな場所で再開する中、どこにどの店があるかわからない、
という地域ニーズにこたえる形で発行されてきたものです。
今回は冊子型となり飲食店などのクーポン券も付けたほか、電話番号や営業時間、定休日なども網羅し、
一層内容が濃くなりました。今後の復興していくまちのアーカイブにもなるマップは、
市内外から多くの人に活用されています。
「集まる場がない」というのは被災地各地で聞かれる声です。
旧来の公民館やコミュニティスペースが震災の影響でなくなってしまった地域が多く、
「集まる場」が求められています。
大船渡市崎浜(さきはま)地区では、住民が主体となりNPO法人いわて地域づくり支援センターさんの
支援のもと、地域住民が集い自由に活用できる場として、『浜らいん』が建てられました。
漁業者が集い会議をしたり、若者がバーベキューをしたりとさまざまに使われています。
各地でこのような場が求められていると感じました。
去る7月13日、14日岩手県住田町の種山高原にて、
「ケセンロックフェスティバル2013」が開催されました。
住田町も含まれる気仙(ケセン)地方で開催されるため、その名がついており、
この地域の夏の風物詩のひとつとなっています。
夏は音楽フェスの季節ですが、このフェスは、フェスを愛する地元の住民が結集し、
地元有志というかたちでひとつひとつ手作りのもと開催しております。
そのアットホームなスタイルが全国的にも好評価を受けて、県外からも多くの方々が訪れています。
地域の若手が、地元を盛り上げるために立ち上がりカタチにしていく姿がそこにはあり、
さまざまな面で素晴らしいイベントになっていると感じました。

これまでも、これからも岩手では県外から多くの人が訪れることを望む声がよくきかれます。
一方で泊まる場所がない、との声もあげられます。そんな中陸前高田市矢作町の旧矢作小校舎を改修した
市の簡易宿泊所である「二又復興交流センター」が開所しました。
運営は陸前高田のNPO法人P@CTさん。「交流人口を増やし、
多くの人が陸前高田により関わりやすくなるように」との思いから、
これまで日帰りで訪れていたボランティアや観光客を受け入れ、新たな交流拠点となることを
目指し担われています。
ボランティア等の震災復興支援や、観光・帰省の際などに是非ご活用いただけばと思います。
詳しくは、P@CTさんのホーム―ページをご覧ください。
P@CTさんのホーム―ページはこちら
http://pact-rt311.org/
二又復興交流センター宿泊フォームはこちら
http://pact-rt311.org/hutamata/yoyakukyakushitsu/
被災地ではさまざまな仮設商店街が立ち並び、地域活性化へ向けて色々な活動を展開しています。
岩手県大船渡市では、4月21日に「第2回復興グルメF-1大会」(主催:おおふなと夢商店街、
NPO法人AMDA)が開催されました。
この大会は、沿岸部の仮設商店街がそれぞれの「ご当地グルメ」を開発し、投票によりグランプリを
決定するというもので、前回は気仙沼で開催され、今回大船渡で2回目となりました。
当日はあいにくの雨模様でしたが、たくさんの来場者が訪れ、各ブースで盛り上がりを見せていました。
前回優勝は気仙沼の「さんまティーヤ」でしたが、今回優勝は大船渡の「さんまばっとう」でした
(さんま強い!)。復興から地域活性へ、さまざまな場面で感じられるようになってきました。
次回3回目へすでに多くの開催要望が出ているということで、楽しみです!
私たち、いわて連携復興センターも構成団体として参画している
きたかみ復興支援協働体事業のご紹介です。
1月24日きたかみ震災復興ステーションにて「てんどの会」を開催しました。
※「てんど」とは、手先といった意味です。
これまで、震災の影響で北上市内に避難されている方々を対象とした出身地別のサロンや
各種イベントを
開催してきましたが、「何でもできる会があればいいね」
「冬になるとなかなか外に出る機会が少なくなる」といった声が聞かれ、
今回、出身地域に関わらず皆さんで集まってそれぞれの創作活動をする交流の場を作りました。
この集まりでは、特に作るものは決めず参加された方が作りたいものを自由に、
自分のペースで作って頂き、また、創作活動を行わず、おしゃべりだけでも構いません。

第2回目となった本日は、
内陸避難者の方々約10名が参加し、思い思いに製作されたり交流を楽しまれていました。
この様子が、本日(平成25年1月24日)テレビ岩手「プラス1いわて」18時15分~
放送になります。是非、ご覧ください。
【「てんどの会」活動要項】
●毎週月曜日・木曜日
●10:00~15:00(入退場自由)
●材料は各自持ち寄り(自己負担)
【問い合わせ先】
きたかみ震災復興ステーション http://kitakamicity.jp/fukkou/?page_id=1256
現在岩手沿岸部では津波により流失したり、仮設住宅用地になったりで運動できる場、
グラウンドが圧倒的に不足しております。そんな状況をなんとかしたいということで、
様々なところでグラウンドの建設が急がれています。
大船渡市では流失した高齢者施設跡地にグラウンドが造成されました。
ここは個人の土地で、地主さんとその仲間たちが、なんとか子どもたちのためにグラウンドを
作ってあげたいという思いで造成されました。
いわて連携復興センターでは地主さんや、地域のスポーツクラブの方々から話を聞き、
実現のために「国境なき子どもたち」さんや、「チャイルドファンドジャパン」さんを
ご紹介させていただき、ご協力をいただくことができました。
少しずつでも、グラウンドが整備されてきたことを嬉しく思います。
寒さも雪も例年にも増して厳しく感じられる2012年クリスマスシーズン。
まちをにぎやかに彩るイベントも多く開催されました。
その中の一つが遠野まごころネットさん主催の「サンタが100人やってくる!」です。
昨年に引き続き今年も、大槌から陸前高田まで3日間にわたり
約100人のサンタがイベントを盛り上げました。
大船渡では市の後援のもと、住民からもサンタボランティアを呼びかけ、
まちから元気を発信していくという意味合いもありました。
当センターからも大船渡で活動している団体さんとともに、
サンタに扮し実際に大船渡のまちを練り歩き、こどもたちにプレゼントを配って歩きました。
多くのこどもたちが楽しそうにサンタと遊んでいるのを見ながら、
やはりクリスマスとはこども達にとって何か特別なものであると感じました。
まもなく2012年も終わります。
来年もいわて連携復興センターは、被災地住民が主役の復興となるよう頑張ってまいります。
10月27日に開催された
「まごころ収穫祭 2012」に
参加させていただきました。
NPOの活動を市民の皆様に
少しでもご理解いただきたいという、
主催である遠野まごころネットさんの
開催趣旨に賛同し、いわて連携復興センターは
共催として協力させていただきました。
当方のブースは、
SAVE IWATEさん、サンガ岩手さん、
遠野山・里・暮らしネットワークさんにお使いいただき、
被災者支援グッズを販売していただきました。
その他のブースでは、
岩手県各地の名物・名産の販売や、
バザーなどが行われており、
遠野市民の皆様はもちろんのこと、
内陸・沿岸問わず、多くの方々にご来場いただき、
終始賑わいを見せておりました。
今回はイベントの方向性から、
復興支援グッズ関連の支援団体を
コーディネートさせていただきました。
今後ともいわて連携復興センターでは
支援団体の活動促進にお役に立てるような場を
ご提案、ご提供させていただければと思っております。

10月21、22日に宮古市内の仮設団地にて、サインアートプロジェクト
「くらしのある家・仮設アートプロジェクトwithザリガニワークス」が開催されました。
主催のくらしのある家プロジェクトとは、被災3県での仮設住宅団地で「くらし」を
アートの力で支援している団体です。仮設住宅は同じ建物が多数並び、サイン(目印)となる存在がなく、
各棟が数字によって管理されていることによって不安感を与えている現状があります。
地域の色合いや思い出をモチーフに、アートデザインによって目印となるサインや看板を
地域の方々と一緒に作ることによって、人の温もりやあたたかさといった生活感のある住環境をつくる為に、
今回のイベントを開催されました。
岩手県内でこのプロジェクト展開するにあたり、現地視察や地元団体をご紹介等、当方もご協力させて
頂いておりました。

イベント当日は、アーティストのザリガニワークスさんをお呼びし、宮古市を拠点に仮設住宅支援活動を行っているEARTH MIYAKOさんのご協力のもと、宮古市和見町仮設団地&西町第2仮設団地にて、団地に住んでいる子ども達等、約20人が参加しパネルに思い思いの絵や言葉を描いていました。
描いたパネルを組み合わせ、仮設住宅の壁に取り付けると「巨大壁画ロボ」が完成し、世界に一つだけの仮設団地の目印が出来上がりました。
お近くをお通りの際は、ぜひご覧ください。
東日本大震災から1年と5か月が過ぎようとしています。
少しずつ状況も移ろいで行く中、被災地支援にも様々なかたちでの取り組みがあります。
先日お会いしたのはアートで復興支援を行っているという
「くらしのある家プロジェクト」さんです。
仮設住宅に、住民やこどもと一緒になって絵をかいたり、
植樹をしたりと様々な活動をしてらっしゃいます。
「くらしのある家プロジェクト」さんは、これまで宮城・福島で支援活動を行ってきましたが、
今年度は岩手県での活動も検討したいという事で、当法人にご相談があり、
7月20日、現地の活動団体の紹介と情報収集を兼ね、
担当の白鳥さんとともに、宮古市と大船渡市へ向かいました。
宮古市・大船渡市でご紹介いただいた2カ所とも、
「くらしのある家プロジェクト」さんの事業に興味を示していただき、
秋すぎには、プロジェクトが実施されそうです。
被災地で活動を検討する団体と地元のマッチングは、
いわて連携復興センターの大きなミッションです。
今後も沿岸部の復興の一助となるように、両者を繋いでいきたいと思います。