HOME > 研修報告 > 卓上型対話支援システム「コミューン」寄贈及びセミナー開催(報告)

研修報告

10月17日(木)、大船渡市防災観光交流センター(おおふなぽーと)にて、卓上型対話支援システム「コミューン」の贈呈式及び公開セミナーを、大船渡地区認知症の人と家族の会様の定例会「つどいの会」の中で執り行いました。

これは、H31年度被災者支援コーディネート事業の一環で、
いわて連携復興センターが、NPO法人おはなしころりん様とNPO法人日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会様をおつなぎし、実現したものです。


当日は、コミューン贈呈式、NPO法人日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会理事長の中石様によるセミナー「聴覚活用による認知症ケア」、つどいの会恒例のフリートーク、という流れで行いました。

約30名の方々に参加いただき、
・難聴には「伝音性難聴」と「感音性難聴」があること
・伝音性難聴は、大きい声で話すと聴こえる。
・感音性難聴は、言葉としての理解が難しいので、音を大きくするのは逆効果。
・認知症検査で聴覚補助をした患者の48.1%は認知症ではなく、軽度認知症の疑いがあるか正常だった。
・認知症検査の前に耳の状態を把握しなければならない。
など、認知症と難聴について学ぶことが出来ました。


参加者からは、
「聴こえづらい方に対して、よかれと思って大声で話をしていたが、それはかえって相手を委縮させてしまうことになるのだ、ということにハッとさせられました。」
などという具体的な感想が上がりました。


コミューンを寄贈された、NPO法人おはなしころりん理事長の江刺さんは、
「おおふなぽーとを誰もが利用できる、居心地の良い場所にしていきたい。」
と、感謝と意気込みを述べられました。

おおふなぽーとの利用者には、コミューンを無償に貸し出しているとのこと。
大船渡市内外関わらず、たくさんの方が集い、交流が生まれることを期待しています。

私たちいわて連携復興センターは、変化していく被災地の声に耳を傾けながらも、継続的に被災地の復興支援に取り組む企業様・団体様の想いとリソースを地域につないでいきたいと思います。