本シンポジウムは、特定非営利活動法人いわて連携復興センター・一般社団法人みやぎ連携復興センター・一般社団法人ふくしま連携復興センター・一般社団法人みちのく復興・地域デザインセンターの4団体が主催たものです。
当日は、会場・オンラインあわせて約100名の方にご参加いただき、災害時における子どもの心のケアについて学びを深める時間となりました。
岩手からは、
●専門家
・八木淳子 氏(岩手医科大学 医学部神経精神科学講座 教授 / 岩手医科大学附属病院 児童精神科 診療科部長/岩手医科大学 いわてこどもケアセンター 副センター長)
●登壇者(心のケアの支援団体)
・南景元 氏(大槌町教育委員会 スクールソーシャルワーカー)
の2名の方にご登壇いただきました。
専門家の方々からは、震災を経験した親のPTSDなどが、震災後に生まれた子どもへも影響を及ぼしていること、また震災直後の混乱期に妊娠していた母親に対しては、心理的支援に加えて、継続的かつ物的支援も必要であることが示されました。さらに、福島県においては、原発事故の影響から、避難先でのいじめに対する保護者の不安なども重要な課題として語られました。
地域での取組事例の紹介やパネルディスカッションを通じて、有事の際には、日頃から慣れていることしか実践できないため、平時からのつながりいかに重要であるかが改めて確認されました。また、震災から14年が経過し、大規模災害で起きた出来事について、ようやく共通の言葉で語り合える状況になってきたことも共有されました。
参加者からは、「専門家のデータに基づいた内容で大変勉強になった」「“心のケア”が第二期復興・創生期間後も必要とされる背景の理解が深まった」「現場の実態を知ることができた」といった声を寄せられました。
今回のシンポジウムは、支援活動を継続していく上での重要性を参加者間で再確認する機会となったのではないかと思います。
今後とも、復興支援へのご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
※本事業は令和7年度復興庁被災者支援コーディネート事業により実施しております。

