HOME > 研修報告 > 地域の困りごとを社会課題として共有する場「地域円卓会議」を知る(報告)

研修報告

10月15日(火)、16日(水)の2日間、「地域円卓会議」を知るセミナーを開催致しました。
沖縄県より、公益財団法人みらいファンド沖縄 副代表理事の平良斗星(たいら とうせい)氏にお越しいただき、花巻市と大槌町にて実施しました。

本セミナーは、沖縄式地域円卓会議の概要についてお話しいただき、会場から質疑応答を受けるという形で進めました。


花巻会場の様子

沖縄式地域円卓会議は、地域で起こっている「困りごと」に立ち向かっている方々が、自ら第一声をあげることから始まります。
多くのシンポジウムのように、成功事例の紹介から始めるのではなく、まずは統計などを元に事実に向き合い、「参加者で共有すること」を大切にしているものです。
また、地域の「困りごと」を単独あるいは2者間で協議するのではなく、3者以上のステークホルダーで意見交換をしていきます。

花巻市会場には、行政、NPO、地域コミュニティなど、様々なセクターの方にご参加いただき、終了時間いっぱいまで質疑応答が続くセミナーとなりました。


大槌会場の様子①


大槌会場の様子②

翌日は、大槌町にてセミナーを実施しました。中身は、花巻と同じですが、セミナー終了後ワークをおこないました。
ワークでは、同じような活動内容、近隣の地域などに分かれて、「円卓会議を地域で実践するとしたら・・・」という視点で、「タイトルを決める」ワークをおこないました。
まずは、個人でタイトルを考え、グループの中でどのタイトルにするかを議論します。
そのうえで、グループのタイトルが決まったら、一度平良さんにアドバイスをいただきました。平良さんからは、どの部分にフォーカスするのか?より具体的なタイトルにするようにアドバイスをいただき、さらにグループ内でディスカッションを深めました。

ひとつのグループを例に挙げると、「子どもの貧困問題について」をタイトルにしていたグループは「学校に関するお金はどれだけ家庭の不安になっている?」になりました。
なるほど!確かに、このタイトルにすることで貧困問題のどの部分にフォーカスした円卓会議にしたいのか、がより明確になりました。

花巻市と同様に、大槌町でも質問が相次いで、時間いっぱいまで円卓会議を知りたい、自分の地域の課題解決のために取り入れたい、という熱意が伝わるセミナーとなりました。

参加されたみなさん、遠い沖縄県からお越しいただいた平良さん、本当に有難うございました!

本セミナーは、岩手県よりNPO活動交流センター管理運営業務を受託している「いわてソーシャルセクター協議会」が実施しました。
「いわてソーシャルセクター協議会」は、特定非営利活動法人いわてNPOフォーラム21と特定非営利活動法人いわて連携復興センターにより構成しています。

引き続き、地域のニーズに合わせた学びの機会を作っていきたいと思います。